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あなたの“本音探し”をサポート -夢を叶える心の伴走支援

~ HarFor Breaking Interview#03  PUSH  UP ライフコーチ 横山 敦子さん ~

 HarForがオフィスを構える高知で、解決できる課題、実現できる未来は一体なんなのか。高知を一緒に盛り上げていく素敵な方々からお話を伺うインタビューシリーズ、「HarFor Breaking Interview」。HarForが大切にする「つながり」をテーマに、ゲストのご縁を繋げていくリレー企画です。

 前回のゲスト、在トンガ日本国大使館・外部委嘱員の今井 朱子さんが繋いでくれた第三回目のゲストは、県内の事業者さんを中心に多くの人々をサポートするライフコーチ・横山敦子(よこやまあつこ)さんです!よろしくお願いいたします。

(横山さん)ーよろしくお願いいたします!

 

~横山 敦子さんProfile
土佐清水市出身。
県外の大学卒業を機に高知へUターンし、2009年高知県庁に入庁。観光振興・地域振興に10年従事する。
2022年高知県庁を退職し、2023年県内のインバウンドコーディネート会社に入社。
2024年にフリーランスに転身し、10月からライフコーチング(屋号:PUSH-UP)を始める。


(インタビュアー)まずは「ライフコーチ」という職業について、あまり馴染みがないのですが、一体どのようなお仕事なんでしょうか?

(横山さん)クライアントが自分自身と向き合い、本音や価値観を見つけ本当に叶えたい望みを実現するお手伝いをすることですね。そうしたサポートをする人が「ライフコーチ」と呼ばれます。コーチングにおける共通事項は「答えはクライアント自身がすでに持っている」という前提なんですが、その答えに自分で気づいていない人が世の中ほとんどです。コーチを通し、クライアントは自分自身が自分の内面と向き合い答えを見つけていきます。

(インタビュアー)少しカウンセリングに似ていますね。

(横山さん)そうですね。コーチングの仕方にはかなり幅があって、カウンセリングのように「とにかく話を聞く」スタイルもあれば、「こうすべき」とはっきりと道を示すスタイルもあります。コーチのキャラクターや特徴によって方法はさまざまですね。私は「細木数子スタイル」です!

(インタビュアー)細木数子スタイル?!(笑)それはすごい気になりますね!

(横山さん)周りの人たちからは「尻叩きコーチ」と呼ばれます。屋号の「PUSHーUP」は「変わりたいけど勇気が出ないという人の背中をPUSHして人生1UP!」という意味を込めています。「大丈夫やき、前に進みや!私が押しちゃおき!」というスタンスです。その上で、どうして前に進めないのか?という部分に向き合い、クライアントが見て見ぬふりしている本音や課題を一緒に見つけていく、心の伴走支援を行います。

 

▲コーチはクライアントが自分自身と向き合うための
媒介となる存在だと話す横山さん。


(インタビュアー)心の伴走支援、すごく心強い言葉ですね。
それでは、ライフコーチになるきっかけは何だったのでしょうか?

(横山さん)大学を卒業後、Uターンして高知県庁で13年間公務員として働いていました。ありがちな話ですが、当時、高知の女性の就職先といえば、県や市町村などの役場、銀行員が一般的でしたし、一人っ子というのもあり家族に戻るよう勧められて。

そんな県庁での10年間は、地域振興と観光振興に配属され、現場に入って事業所の支援を行う仕事が中心でした。しかし、その中で公務員としてできる支援に限界を感じたんです。行政は平等性などの理由で、1対1で事業者さんと深く関わりすぎることが難しいんです。でも、本当に人が変わろうとするときには、信頼関係の中でその人の価値観や本音を深く理解する必要がありますよね。もっとこの人を知りたい、この人が本当に叶えたいことを叶える手助けがしたいと思うようになったのが、ライフコーチを始める大きなきっかけです。
もっと一人一人と向き合い、絆を深め、「根本からクライアントが変わるサポート」を目指しています。

(インタビュアー)ご自身もコーチングを受けていらっしゃるんですよね。

(横山さん)はい!今も進行形で受けています。私自身も日々、自分の望む方向に変化していっています。

 

▲一人一人と向き合いたい思いから起業を決心。


(インタビュアー)実際にご自身もコーチングを受ける中で、自分を変えるために一番難しい、大変だと思うことはなんでしょうか?

(横山さん)とにかく「自分と正直に向き合う」ことですね。人は自分自身が一番見えていないし、見たくない部分も多い。でも悩んでいる人にとって、本当に見たくない本音こそが、自分の望む生き方をするための鍵だったりするんですよね。

たまにいらっしゃるのが、本音では変わりたくないのに変わりたいと嘘をついてる人です。「変化の時代に合わせて、常にアップデートしなければ」みたいな風潮があるじゃないですか?だから、本当は変わりたくない、苦労せず今のままの自分でいたい、という本音を持っているにも関わらず、「変わるべきだ」と自分で思いこんでしまっているんです。本当は変わりたくないなら、変わらなくていいんです。大切なのは、どんな自分であっても、そんな素の自分を受け入れるということですね。でもそれが本当に難しい。「大人だからこうあるべき」と自分を押し込んで、無理に大人の振りをして苦しんでる方が多いですね。

(インタビュアー)世間の目や常識といった他人の価値観を意識しすぎるあまり、自分を見失ってしまうんですね…。

 

▲自分と向き合うことの難しさと大切さを話してくださいました。


(横山さん)思考優位になりやすい時代だからこそ、自分の五感をもっと大切にしてほしいです。私は本当は何がしたいのか、私が本当に好きなことは何なのか、常識や固定観念に囚われず、素直に言葉にすることを日々の習慣にしてほしいです。

例えばお風呂に入るのがめんどくさいと感じたら、無理に入る必要はありません。真面目過ぎて自由になれない人のリハビリは、そんな小さなことから始まります。自分のしたいことに素直になる練習を積み重ねていく。そうすることで、仕事でも段々素直な自分を受け入れられるようになっていきます。

私の場合、コーチングを始める前までは、仕事で「できない」という言葉が言えませんでした。でも、始めてから初めて仕事で「断る」ことをしてみたんです。最初は本当に抵抗が強くて、一週間くらい体調を崩しました。それくらい自分にとって大きな変化を起こす行動で。ですが、実際にやってみたら驚くほど問題が起こらなかったんですよね。しかも仕事相手が自分から仕事をするようになり、私に対しての態度も丁重になったんです。その結果、仕事量が減ったのに単価は上がり、ストレスが大幅に軽減されました。本当に良いこと尽くしですよね。自分の人生における大変革でした。

それ以来、「やりたくない」、「できない」と思ったことは無理にやらないようにしています。そうすることで心に余裕が生まれ、疲れたときにも回復のための時間をとることができるようになりました。メンタルコンディションが整うと、人と仕事をするときにも落ち着いて話をすることができ、相手の心を動かすことができるようになります。ライフコーチの仕事にもつながっていますね。やはり、人生に「余白」はあった方がいいですね。

 

▲「できない」はネガティブな言葉だけではなく、
自分に「余白」を作ってくれる言葉でもあります。


(インタビュアー)ご自身の経験もあられるので、納得感が増しますね。

(横山さん)そうですね。コーチングに関する自分自身の体験は、普段から色んな場でとにかく喋っているんですが、その中でたまに私の話が刺さる人がいて、クライアントになってくださいます。なので今は高知県民の方がクライアントに多いです。自分が本当に見せたくない恥ずかしい部分をさらけだすときほど、人の心って動きますからね。

(インタビュアー)では、営業活動はされないんですね。

(横山さん)逆説的ですが、「別に買ってくれなくてもいい」という気持ちでいる方が仕事が来ます。実は、県内の事業者様向けセミナーの運営の仕事もしているのですが、セミナー講師のアドバイスを聞くと、売るものは違っても、小さな会社・事業者の取るべき戦略は同じだと思いました。あなただから買いたい。あなたにお金を払いたい。「安いから」ではなくて、自分がどんな思いでその仕事をしているのかが大事で、そこに共感してくれた人がお客さんになってくれますね。

 

▲自然体の自分を見せることが人を引き寄せる力であり
横山さんの魅力だと感じました。


(インタビュアー)クライアントには高知の方が多いということでしたが、特徴や傾向のようなものはありますか?

(横山さん)高知県民はお金に変えるのが下手だと感じることは多いですね。でもそれは、お金にならなくても生きていけるという強みでもあります。ある意味高知という土地の懐の深さや魅力なんじゃないかなと思うところです(笑)私の最近決まったコーチングテーマにも関わっています。

それは「お金は愛」です。愛の表現方法の一つとして、お金を与えるという行為があります。例えば、教育のためにと、お金をお子さんに使ったりすると思うのですが、それってお金を使った親から子への愛ですよね。

でも、そうやってお金を得ることに抵抗がある人って多いと思います。特に高知の事業者には多いと感じます。自分に実績がついて自信が持てるまで価格を高く付けられないという話をよく聞きます。でもそれは関係ないんです。世間一般の相場などではなくて、心の中で素直に思っている自分自身の価値こそが大事なんです。どんな思いでその仕事をしていて、どんな信念を持っていて、どんな価値観で生きているのか。人があなたの会社を選んだ理由を考えてみてください。モノだけでなく、サービスを提供している会社も、ここはストーリーとして持っておく必要があると思います。

(インタビュアー)なるほど…勉強になります。

 

▲横山さんご自身がコーチングを受けている様子。


(横山さん)また、クライアントのメイン層である30〜40代の女性に多いのが、自分の価値に価格をつけられないという人です。既に経験値はあって本当は自分の仕事をもっと高く価格設定したいのに安くしてしまうとか。仕事を断られるのが怖いんですよね。

そういう人は、現段階で自分に価値がないと思っている場合がよくあります。世間一般的な常識とか相場を自分に課してしまっている状態です。根拠がないと自分に許可できないというのはありがちですが、なぜ根拠がないといけないのでしょうか?自分自身の価値を見出せていない理由は、掘り下げていくと色々見えてきます。根拠がなくても自分に許可を出すことが大事です。

高知の女の人は責任感が強い頑張り屋さんが多いですが、好きで頑張っているのではなくて、「私が何とかしちゃらないかん!」という考え方になっているのであれば、顧みた方がいいかもしれません。それは本当に望んでいる生き方なの?と。

(インタビュアー)積極的に自分を見つめて、素直に「こういうことをやりたい!」と言いやすい環境作りも大切ですね。

(横山さん)そうなんです!環境ってすごく大事なんですよね。人って環境の影響をものすごく受けると思っているのですが、HarForはオフィスもおしゃれで、明るく前向きな気持ちになれそうな、素敵な環境づくりがされているなと思いました!

どんなに思考が優位だとしても、人間ってやはり動物なので、五感というか、頭で考えている以外の情報の影響はすごく大きいです。その点、HarForでは、仕事に専念でき、自由な発想がしやすい環境作りがされていて、とてもいいと思います。

(インタビュアー)自分たちも、働いていて実感しています!

 

▲HarForの印象についてもお話してくださいました。


(横山さん)高知の人には頑張らない強みがあるとお話しましたが、それは五感を大事にする考え方がすでにあるということだと思うんです。自由な人が多い県なので、こういった会社がこれからどんどん増えていくんじゃないかと期待しています。

それでいくと、リモートワークができる環境も整えられているのもすごく良いですね。ワーキングママは在宅の方が調整が効きやすいですから。私も、クライアントの希望に応じてですが、コーチングセッションは、Web会議システムを利用することが多いです。オンラインは、私も向こうも都合がつけやすいのがいいですね。

(インタビュアー)確かに。お子さんが隣にいても、話すことはできますしね。

(横山さん)そうですね。それに、どこにいても誰とでも仕事ができるところが物理的に気楽で、自分のスタイルに合っているなと思っています。公務員時代は、直接会いに行く方が早かったり、そもそも当時はオンラインで仕事をする機会があまりなかったので。

(インタビュアー)私たちもオンラインで県内外問わずお仕事をさせていただいて、場所にとらわれず全国でお仕事することができています。

(横山さん)いいですね〜!実は私も今後、大阪とか沖縄などを拠点にして仕事をしていけたらいいなという夢があるんです。そういえば、先日知り合った方にこの夢を話していたら、繋がったご縁がありました!夢や目標を口に出して語ると、そういうつながりができることがあります。だから私はとにかく言うようにしています。

(インタビュアー)前回のゲストの今井さんも、インタビューの中でおっしゃられていましたね。

 

▲横山さんの更なる夢を共有していただきました。
横山さんの今後の姿も楽しみですね。


(横山さん)やっぱり(笑)でも本当にそうです。とにかく口に出して行動すること、そして自分の価値観に合った方向に向けて頑張ることが大事ですね。私も、昔は真面目すぎてそれができませんでしたが、今はそれができるようになって本当に生きやすくなりました。

私の仕事のターゲットは、そんな昔の私と似たような人たちです。順調そうだけど、どこか幸せじゃないと感じていたり、もやっとしたものを抱えていたり。「人生って消化試合だ」なんて思ってしまっています。自分の価値観と違う方向に進んでいると、使うエネルギー量は、違う方向へ頑張るエネルギーと、本音を抑え込むエネルギーの両方で、2倍必要です。でも、まっすぐ自分の価値観に合った方向に進めば、良い方向にもっと早く進めますよね。

それを、今の私は自分自身で実践しています。
1年後、2年後、私はどこに行きついているのか、何をしているのかな~と楽しみです。

(インタビュアー)未来の横山さんにもぜひお会いしたいですね。

今回の取材内容以外にも、色んなお話をお聞きできました。そちらの楽しい取材の様子も、番外編としてHarForの公式Xで順次公開しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
横山さん、取材へのご協力本当にありがとうございました!
次回、横山さんはどんなゲストにバトンを渡してくれるのでしょうか。お楽しみに!

 

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(インタビュー・写真:HarFor広報担当)